髪のダメージというと、「乾燥」や「パサつき」といった見た目の変化を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には、髪の内部や表面で物理的・化学的な変化が起こっております。
この記事では毛髪診断士の講習で学んだ知識をもとに、毛髪が損傷する原因と、その仕組みを解説して参ります。
物理的な原因とは、日常生活の中で髪に加わる、熱や摩擦等によるダメージを指します。
代表的なものとして
・ヘアアイロンやドライヤーの熱
・ブラッシングによる摩擦
・紫外線などの環境要因
があります。
紫外線は男性の自分でもよく聞きましたが、ブラッシングでもダメージがあることが、驚いた記憶があります。
ヘアアイロンによる損傷
ヘアアイロンの高温は、毛髪内部の水分量と強度を低下させます。
そのときにランチオニンと呼ばれる異常アミノ酸が増加します。
これにより
・毛髪が硬くなる
・弾力性が低下する
・スタイリングが決まりにくくなる
・切れ毛や断毛につながる
といった悪い影響が生じます。
以下に、正常な髪の毛に対し、一定温度・一定時間ヘアアイロンを接触させ、引張強度を測定したデータがあります。
ヘアアイロンを温度別で3秒間接触した場合
・150℃・3秒:影響なし
・180℃・3秒:引張強度 8.4%減少
・200℃・3秒:引張強度 24.1%減少
20秒間接触の場合
・150℃・20秒:引張強度 12.3%減少
これらの結果から、ヘアアイロンは120〜140℃の範囲で使用することが、毛髪損傷を最小限に抑える条件とされています。
200度と150度で、影響が大きく違い、高温でアイロンを使うのは、結構リスクがあるな、、、と思いました。
ドライヤーの熱も、毛髪の中のたんぱく質を変質させるとの事です。
熱で、このたんぱく質が変質すると、毛髪はもろる=強度が低下します。
対策としては、ドライヤーを毛髪から20cm以上離して使用することで、損傷を抑えることができるとの事です。
20cm以内でドライヤーを使っていましたが、これを聞いてから、離れて使いましたが、乾くのは遅くなりますね、、
ただ、ダメージを考えると離して使ったほうがいいですね。
ブラッシング・シャンプーのやりすぎ過度なブラッシングや頻繁なシャンプーは、毛髪表面の毛小皮(キューティクル)を損傷させる原因になります。
※キューティクルってCMで聞きましたが、やっと意味を正確に理解できました。
キューティクルを損傷させない対策として
・ブラッシングの回数を減らす
・オイルやブローローションを使用する
ことで、摩擦ダメージを軽減できるとの事です。
ヘアブラシによる摩擦試験
毛髪が損傷に至るまでの摩擦回数は、ブラシの素材によって異なります。
・ナイロン製ブラシ:約1,000回
・ポリエチレン製ブラシ:約3,000回
・猪毛(豚毛)ブラシ:約8,000回
なお、パーマ毛・ヘアカラー毛の場合は、猪毛ブラシであっても約3,000回で損傷が確認されています。
ちなみに猪毛のブラシは、ヨドバシカメラの通販で見てみると高いので11,000円のものがありました。(高い、、)
紫外線の影響
紫外線は、毛小皮だけでなく、メラニン色素によって守られている毛髪内部にも損傷を与えるとの事です。
特に注意が必要なのは、毛髪が濡れている状態です。
濡れた髪は紫外線の影響を受けやすく、損傷が進行しやすくなります。
パーマは、化学的処理により毛髪内部のケラチン繊維構造を変化させます。
その結果
・毛髪強度の低下
・弾力性の喪失
といった損傷が生じるとの事です。
頭皮・皮膚への影響
パーマ剤の第1剤には皮膚刺激性があり、顧客・施術者の双方に
・発赤
・かゆみ
・痛み
などを引き起こす可能性があるとの事です。
アルカリ性にした過酸化水素を使用することで
・毛髪強度の低下
・撥水性の低下
が起こります。
また、まれにアレルギー反応を起こす方もいます。
このあたり、化学の勉強を高校以来、しました。
アルカリ性ってリトマス紙くらいしか記憶がなかったので。。
パーマでは、シスチン結合を切断 → 毛髪の弾力性を一時的に失わせる → 形状を変えるという工程が行われます。
その後、酸化によってシスチン結合を再結合させ、直毛をウェーブに、ウェーブを直毛に変化させます。
この仕組みを聞いて、パーマ作った人って、天才しぎないか、、って思いました。
髪の毛の構造を理解し、化学を理解し、美容に役立てるなんて、偉人+天才ではないかと。
第1剤による損傷
第1剤
チオグリコール酸塩類、システインおよび塩類、システアミンおよび塩類によりジスルフィド結合が切断されるとの事です。
この還元・酸化の過程でシステイン酸が生成し、ケラチンタンパク質が溶出するとの事です。
第2剤(酸化)による影響
第2剤では、酸化剤を用いてシスチン結合を再形成するとの事です。
この際
・毛小皮に結合しているCMC成分「18-MEA」が酸化により開裂
・システイン酸が生成
・撥水性が低下
します。
さらに
・毛小皮に結合していない脂肪酸
・毛皮質に結合していない脂肪酸やコレステロール
もパーマ工程で溶出し、撥水性が失われます。
このあたり、一度も聞いたことがない単語が出過ぎて、知恵熱が出そうになりました。
システインなどの単語って、日常生活で関わることがないので、、
縮毛矯正では、パーマ工程の第1剤と第2剤の間に約180度のアイロンを使用してクセ毛や縮毛を伸ばします。
還元状態の毛髪に高温の熱を加えるため、通常のパーマよりも大きな損傷を受けます。
180度のアイロンは、さきほど書いてあった実験の通り、毛髪にダメージを与えるので、縮毛矯正は、ダメージは多少なりとも避けられないのではと思いました。
酸化染毛剤は主にアルカリ性で、酸化染料と過酸化水素により
・毛皮質内のメラニン色素を脱色
・酸化染料を発色させながら染色
します。
この損傷には形態的変化と化学的変化の両方が含まれます。
特にブリーチ剤は過硫酸塩・アルカリ・過酸化水素を使用するため、酸化染毛剤よりも大きな損傷を受けます。
顕著な毛髪損傷の例
・毛小皮(キューティクル)の剥離
・毛皮質の露出(人でいうと肌が切れているような状態です。)
また、CMC成分である18-MEAがアルカリ性過酸化水素により開裂し、撥水性が低下します。
脂肪酸やコレステロールも溶出し、毛髪の保護機能が失わるとの事です。
最低1週間、できれば2週間空けた方がいいとの事です。
期間が短いとダメージが重なり、深刻な損傷につながるとも記載されていました。
またヘアカラーを先に行い、後からパーマをかけると変色・退色が起こることがあるとの事です。
髪のダメージは、日常の熱・摩擦等が要因だったり、パーマやヘアカラーなどの化学的な要因が重なって起こるとの事だと思いました。
特に
・高温のヘアアイロンの使用
・過度なブラッシング
・施術間隔が短いパーマやカラー
は、知らないうちに髪へ大きな負担をかけてしまっていますね。
こういった、なぜ髪の毛が傷んでしまうのかを理解することで、髪の毛の健康を維持できると思いました。
増毛エクステサロン きのしたでは、毛髪診断士が担当し、増毛エクステで薄毛のお悩みを解消しつつ、髪や頭皮の状態を確認しながら、髪の毛の日常のケアも一緒にご提案していきたいと思っています。
どうぞお気軽にご相談ください。
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